空腹の波とゆるやかな時間の過ごし方

ファスティング2日目|水分補給と温かい出汁で乗り切る

ファスティングは、初日を越えると体が少しずつ「食べないリズム」に慣れ始める。(となかちは勝手に思っている)空腹でどうしようもなかった感覚が落ち着く時間帯が増え、逆に「食べなくても案外いける」と思える瞬間が出てくる。とはいえ、むしろ空腹感が波のように強弱を繰り返すのが2日目の特徴。

前日は自然な流れでファスティングを始めたものの、やはり軽い目眩や軽いふらつきはあったので、梅酵素ジュースや出汁スープでしのぎながら、なんとか一日を過ごした。
2日目はその延長線上になり、もっぱら「空腹とどう付き合うか」がテーマになった。

ただ、2日目はそこで終わらない。
むしろ厄介なのは「体の空腹感」ではなく「頭の中の食欲」だと気づく。
冷蔵庫の前を通れば勝手にドアの取っ手に手が伸び、街を歩けば飲食店の匂いに敏感になることこの上なく、夜中の飯テロの如くSNSに半強制的に流れてくるラーメンやスイーツといった様々な誘惑。それに、体は落ち着いていても、心の方がざわついてくる。

さらに、集中力が妙に増す時間がある一方で、急に倦怠感に引きずられて横になりたくなる時間との戦い。これは「糖から脂肪へ、エネルギー源を切り替える過程」で起こる典型的な反応らしい。
いわゆるケトン体モードへ切り替わり始めている合図。

つまり、ファスティング2日目は「食べたい気持ち」と「体のモード転換」がぶつかり合う境界線。昨日より落ち着いているようで、実はメンタル的には一番揺れる時期だった。
何回かファスティングを実行している身としては、二日目と三日目が一番辛いと思う。


午前:味覚が鋭くなる、不思議な感覚

朝は昨日と同じく、梅酵素ジュース+レモン+白湯。
口に含んだ瞬間、酸味の角と甘みの奥行きがはっきりわかる。昨日より一段クリア。レモンの皮に近い部分のほろ苦さまで拾えるのが面白い。舌先は酸を、舌の側面は甘みを、喉の奥はぬるい温度を受け取って、それぞれ別チャンネルで伝わってくる感じ。

空腹は残っているのに、1日目のような“ぐらっ”とくる立ちくらみは薄い。体が軽く、静かにまとまっている。ベッドの上で横向きになってSNSを流し見しても、反応が過剰にならない。思考のスピードは少しゆっくり、でも濁りはない。いわゆる“淡々と進む”モード。

口の中の変化も顕著。唾液が増えて、飲み物の温度差に敏感になる。塩をひとつまみ溶かした水と、白湯を一口と交互に飲むと、食道を通る速度の違いがわかるくらい。甘さは足さずに、ミネラルだけ補うのが今朝の方針。

窓を開けて深呼吸。
外気の匂いがやたら精密な感じがした。アスファルトの乾いた匂い、どこかの家の洗剤、遠くから流れてくる炒め物の油。嗅覚が少し拡張されているのかもしれない。刺激が強すぎると食欲のスイッチに触れるので、鼻から4秒吸って4秒止めて8秒吐く、ゆるめの呼吸で波をならす。胸とみぞおちが同じペースで上下すればOK。

メモ帳を開き、気づきを短文で記録。
「酸味は鮮明」「立ちくらみ減」「乾きは塩水少量で解消」「だるさはレモン汁で解決」。
この四つを書いたところで、空腹のエッジが一段マイルドになる。
結局のところ、朝の課題は“誘惑に負けて何かを食べるかどうか”ではなく、“感覚のボリュームをどう整えるか”。それに立ちくらみへの解決や、せめて日常的に不足気味なビタミンくらいは取っておきたいし、ファスティング中は体がなんだか省エネモードなので疲れやすいと感じることもある。
私のファスティングは基本的に水分、塩分、レモン汁、ゆっくり過ごす・・・のテンポで微調整していく形。ちなみに塩はいつもふるさと石垣島産の石垣の塩を使っている。

夜:空腹の濃さと、出汁の安堵

夜になると、2日目特有の空腹の濃さが押し寄せてきた。
お腹のぐうぐう音が1日目よりもはっきりと長く続き、体全体が「そろそろ燃料をよこせ」と主張しているようだ。ただ、不思議とイライラするわけではなく、体の奥で静かに燃え残った炭が「もうひとつ薪を」と訴えている感覚に近い。

台所に立ち、鍋に昆布と鰹を入れて弱火でじっくり火を通す。
湯気がふわりと立ちのぼるころには、空腹が嗅覚を鋭くしているのか、昆布の磯の香りと鰹の燻した香りが、普段より何倍も濃厚に届く。
だし汁をすすると、温度と旨みが一気に喉から胃へ流れ落ち、空腹でざわついていた神経がゆっくり鎮まっていく。

昨日はとろろ昆布を加えてとろみを足したが、今日はシンプルにだしだけにしてみた。
結果は意外と悪くない。
液体だけだと一瞬で胃に落ちていくのに、不足感よりも「これで十分」という静けさが訪れる。むしろ「食感に頼らず、香りと温度で満足できる」ことに気づいた。

そして、石垣から持ち帰った塩をほんの少し。
白い粒が熱で溶けると、スープ全体にうっすらと角のないまろやかな塩味が広がる。
塩分不足でふらつく不安が和らぎ、体が「これで一晩は大丈夫」と言っているようだった。

椀を両手で包むと、手のひらから腕、肩まで熱がじんわり伝わり、空腹よりも安心感が前面に出てくる。このまま布団に入れば、今日という一日を乗り切った実感とともに眠りに落ちられる。過ぎたな」とわかる瞬間がある。ファスティングはピークを過ぎればあとは以外とストレス解消になるのだ。


┃今日の記録

項目内容
体重56.3kg(-0.3kg)
水泳メニューなし(様子見)
その他運動散歩20分、軽いストレッチ15分
摂取ドリンク・梅酵素ジュース+レモン+白湯 約400ml
・アルカリイオン水 850 ml
・アルカリイオン水+レモン汁 約400ml
・昆布鰹だし+塩 約800ml
体調★★★★☆
(空腹は強めだが、出汁と塩分で落ち着く)
翌日予告明日はファスティング3日目。
前日は体を動かす予定としていたが、結局さほど動かなかったので明日はそろそろ泳ぎに行く予定

自然発生的に始まったゆる断食

緩やかファスティング初日|梅酵素ジュースと温かい出汁で乗り切る一日

ファスティングは、本来なら事前に計画を立てて準備してから始めるもの。
実は3か月ほど前にも、3日間のファスティングを試したことがある。
そのときは体重が約1.5kg落ち、その後もリバウンドせずにキープできている。
ただ、それはたまたまファスティング後の食生活が比較的安定していたからと言う面と、むくみが取れたのが大きかったんじゃないかと思う。

今回は、たまたまここ数日の食事がやけに軽く、それらしい状態になってしまったので、準備期間もそこそこにそのまま流れで突入した。今回は運動も少し取り入れてやってみる予定。ちなみに準備期間は絶対にあった方がいい。

ファスティングを始めた1日目の前々日は昼に雑炊、夕方にちんたら時間をかけてフルーツとヨーグルトを食べ、夜中に試作中のカレーのルーを味見用の小皿で数口。次の日は夕方に大根味噌汁を飲み、そのまま軽く過ごして気づけばほとんど食べていない。以下は、「今の状態ならちょうどいいかも」——と、そんな感じで始まった自然発生的な1日目の記録。

朝:梅酵素ジュースでやさしい糖質補給

朝、ベッドから起き上がると一瞬ふらっとした。

そこで取り出したのが、去年台湾で手に入れた完熟梅で作った自家製の梅酵素ジュース。
本当は梅シロップを作るつもりだったのに、仕込みの過程で意図せず発酵してしまい、結果として酵素ジュースになってしまったものだ。果糖と発酵成分で血糖の急落を防ぎ、脳や筋肉のエネルギーも確保できる上に、梅とレモンのクエン酸が乳酸の分解を助け、疲労感もやわらげる。発酵由来の酵素は腸内活動をやさしく整え、梅のミネラルとレモンのビタミンCがデトックスを後押しする。

ただし、甘さが強いので大さじ1〜2杯まで。
甘みに慣れすぎると、この先の糖質カットがきつくなる。

梅酵素ジュースのメリット

  • 果糖+発酵成分で血糖の急落を防ぐ
  • クエン酸で疲労回復&代謝アップ
  • 酵素で腸内環境をサポート
  • ビタミンC & ミネラルでデトックス促進

この日はレモン1個を絞り、白湯で割って10分ほどかけてゆっくり飲んだ。
酸味と甘みで頭がスッと冴え、体も内側からじんわり温まった。

ファスティングをすることによってフラついたり、めまいがしたりするのは好転反応と呼ばれるものらしい。ただ、糖をいきなり完全に遮断するより、少しずつ減らしていく方が長く続けられるメリットもあるらしい。急激な糖質カットは低血糖によるだるさや集中力の低下を招きやすく、少量の糖ならそうした不調をやわらげつつ脂肪燃焼は続けられるそうだ。

昼:カフェインは気にしすぎない

今日は土曜日。
朝の一杯を終えたあとはベッドの上でSNSをのんびりチェック。
気になることをメモしているうちに、時計はもう正午を回っていた。

気分転換に外へ出て、コーヒーを買いに行く。
ファスティング中のカフェインは賛否両論あるらしい。ネットをのぞくと「代謝を上げるから良い」という意見もあれば、「胃腸に負担をかけるから控えたほうがいい」という声もある。私はというと、そこまで神経質にならず、飲みたいときに飲む派だ。

ついでにアルカリイオン水のボトルを2本購入。
アルカリイオン水といえば、1990年代のブームを知っている人からすると少し懐かしい響きかもしれない。当時は「奇跡の水」や「魔法水」といった過剰な売り文句で宣伝され、トラブルも多かった。けれどその後の検証で、胃腸症状の改善や水分吸収効率の向上など一部の効果が裏付けられ、今では普通にスーパーで買える飲みやすい水になっている。
そんな背景を思い出しながらキャップをひねった。

夜:温かい出汁で空腹感をやわらげる

夜、空腹感がじわじわと押し寄せてきた。お腹もぐうぐう鳴る。
部屋は静かで、時計の針の音と、ときおり外から聞こえるバイクの音だけが響く。何か温かいものを口にしたくなり、台所で昆布と鰹のだしを取った。
湯気の向こうから、磯の香りと鰹の香ばしさがやわらかく広がってくる。

冷めてくると一気に飲みすぎてしまいそうなので、とろろ昆布をふたつまみ加える。
とろろがゆっくりとお湯に溶け、柔らかな食感と旨みが加わる。塩分もほとんど取っていなかったので、低血圧予防を兼ねて、地元・石垣島から持ち帰ったお気に入りの塩を少しだけ入れる。白くやわらかな塩の粒がすっと溶け、だし全体にやさしい塩味が行き渡る。

椀を手に取り、一口。
熱と旨みが喉を通り、胃に落ちるたびに空腹のざわつきが静まっていく。
体の奥がじんわり温まり、あとは眠りにつくだけ——そんな締めくくりの夜だった。


┃今日の記録

項目内容
体重56.6kg
水泳メニューなし(様子見)
その他運動ベッド上で軽くストレッチ
摂取ドリンク・梅酵素ジュース+レモン+白湯 約400ml
・コーヒーL 650ml
・アルカリイオン水 850 ml
・昆布鰹だし+とろろ昆布 約800ml
体調★★★★☆
(軽い目眩あり、朝の糖分と夜の塩分補給でほぼ改善)
翌日予告明日はファスティング2日目。
水分と糖質補給のバランスを見ながら、少し体を動かしてみる予定。