Works#002

写真:基隆市内のローカル食堂にて
円卓を囲みながら、石垣港と基隆港を結ぶ新航路観光プロジェクトの未来を語った夜。


石垣港×基隆港─結ぶ新航路観光プロジェクト

沖縄の石垣港と台湾北部の基隆港を結ぶ新しいフェリー航路が計画されています。
港町ならではの食や文化、そして海の風景を一度の旅で楽しめるこの新航路は、双方の港町を双方向に行き来する船旅の新しい可能性として注目を集めています。

先日、基隆市内のローカル食堂にて、この構想に携わる関係者と会食し、プロジェクトの意義や今後の展望について率直に意見を交わしました。

石垣港と基隆港を結ぶ新航路計画

台湾北部の玄関口である基隆港と、沖縄・八重山諸島の中心となる石垣港
両港は地理的には非常に近い位置にありながら、これまで石垣島から台湾に向かう場合は、沖縄本島の那覇空港を経由する航空路線が唯一の手段でした。
そのため、直線距離では近いにもかかわらず、時間や費用の面で移動のハードルが高く、港町同士の直接的な交流や観光ルートはほとんど存在していませんでした。

近年、

  • 台湾から沖縄離島への観光需要の高まり(自然や文化体験、離島リゾート志向)
  • 航空便の混雑や価格変動への課題(直行便がなく、移動が複雑)
  • 港町観光資源の再評価(基隆の夜市・正濱漁港や和平島、石垣の川平湾や竹富島など)

といった背景から、基隆港と石垣港を直接結ぶフェリー航路の開設が注目されています。

この新航路は単なる移動手段ではなく、港町文化と船旅体験を組み合わせた新しい観光スタイルの提案でもあります。海を渡る時間そのものを旅の一部として楽しみ、到着後は港のそばから始まるローカルな体験に飛び込む――そんな双方向の観光モデルが、このプロジェクトで描かれています。

新しい「双港観光」の形が提案されています。路がつなぐことで、新しい観光スタイルを提案しています。

会食の現場から

打ち合わせは基隆市内のローカル食堂で行われました。
壁に貼られた手書きのメニュー札、厨房から漂う魚やニンニクの香り、丸いターンテーブルに並ぶ海鮮料理――。

「基隆の夜市をどう旅程に入れるか」
「石垣では星砂の浜や川平湾をどう紹介するか」
といった観光資源の組み合わせから、航路開設後の旅行商品の具体化やSNS発信の方法まで、幅広いテーマで議論が交わされました。

会議室ではなく食堂というカジュアルな場だったからこそ、人の想いや土地への愛着が自然とにじみ出る、距離の近い対話になったのが印象的でした。

港をつなぐ旅をどう形にするか?

  • 港町同士の観光資源をどう連携させるか
  • フェリー航路と観光商品の一体化
  • 自治体・民間が協力する広報戦略
  • 自由旅行や小グループ旅行へのアプローチ方法
  • 口コミ・SNSを活用した集客の可能性

単なる観光ルート設計ではなく、「港と港を結ぶことで生まれる交流そのものの価値」にまで視点が広がったことが、この会食の大きな収穫でした。

石垣島出身として

私は石垣島で生まれ育ち、現在は台湾と日本を行き来しながら活動しています。
だからこそ、石垣港と基隆港を結ぶ航路の意義を強く感じます。
その立場から見ると、石垣港と基隆港を結ぶ航路は単なる移動手段ではなく、両地域の文化や人の交流を深める象徴的な存在になり得ます。

観光客の往来が増えるだけでなく、港町同士が互いの文化を知り、経済や暮らしにも新しい動きが生まれる。その「始まりの瞬間」に立ち会っている実感がありました。

今後の展望

現在はまだ計画段階ですが、航路の正式発表や観光商品の具体化に向け、現地での調整や連携づくりが少しずつ進んでいます。進捗や現地の様子も含め、このブログで継続的に記録していく予定です。

石垣港と基隆港をつなぐ新航路が、両地域にどのような交流と変化をもたらすのか、引き続き追いかけていきます。

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Works#001

AIシステム導入現場のサポート記録|埼玉出張(2025年7月)

(TOP写真:検証現場と導入する機械)

2025年7月14日から17日までの4日間、埼玉県へ出張しました。
今回のミッションは、台湾から派遣された技術者2名とともに、日本国内の導入企業において
システム検証・納品作業の現場サポートと現場での通訳

この案件は、AIシステムを提供する企業様から直接お声がけをいただきました。
前週までは専任担当の方が現地に滞在し、開発・調整を進めていましたが、翌週からはサポートが遠隔対応になるため、現地での言語支援と作業補助を担える人材が必要になり、急遽私が現地に入ることになった感じです。

内容メモ:

  • 専門通訳:台湾の技術者と日本側スタッフの間に立ち、作業工程・検証内容・技術的指示などをリアルタイムで翻訳。
  • 検証・納品サポート:導入企業の現場でシステム動作の確認を補助し、必要な調整をその場で進める。
  • 現場調整・進行管理:時間配分や作業優先度の確認、進捗の報告。
  • 台湾側チームとの連携:遠隔で待機する専門担当者と情報共有し、必要な追加指示をスムーズに現場へ反映。

現場で感じたこと

AIシステム導入の現場は、想定通りに進むことばかりではありません。
特に、飲食業の現場特有のオペレーションや、日本と台湾での業務フローや文化の違いが見える場面もありました。

そうした場面で、ただ翻訳するだけでなく、「なぜその手順が必要なのか」「どうすれば現場が動きやすくなるか」を理解し、双方に噛み砕いて伝えることの重要性を改めて実感しました。


出張を通して

二拠点での暮らしや仕事を続ける中で、“境界をまたいで動ける人”としての強みをこうしたプロジェクトで活かせるのは、自分の大切な役割だと思っています。
今後も、言語だけでなく文化や現場感覚まで含めたサポートを自然にできる存在でありたいです。